バシー海峡戦没者慰霊祭

ご挨拶

ご挨拶

実行委員長 渡邊崇之よりご挨拶

この度は日本、台湾各地よりお集まり下さり、心より御礼申し上げます。
バシー海峡における戦没者は「およそ10万」とも、「20万以上」とも、一説には「26万」とも言われて おります。この海に眠る戦没者は先の大戦において唯一国からの慰霊が為されぬ戦域で、⾧きに亘り 日本から忘れ去られていました。
折りしも戦後70周年に当たる2015年の終戦記念日までに、バシー海峡戦没者への唯一の慰霊施設である 潮音寺に集い、戦没者に感謝の誠を捧げ、永遠なる平和を祈りたいという声が澎湃として湧き起こって 参りました。そこで、私ども日台有志のボランティアが集って実行委員会が結成され、日本、台湾の 各団体が続々と協力を表明され、短期間のうちに多くの方が慰霊のために集いました。
この初めての慰霊祭では公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所の代表 より弔辞を頂戴しました。バシー海峡の戦没者に対し、公式に日本国窓口 機関の代表が参拝されるのは、戦後70年で初めての快挙でした。
その後も同協会には毎年ご参列賜わり、弔辞を頂戴しております。
そして、2024年には共催団体の潮音寺管理委員会と弊会で外務大臣表彰を 受賞しました。バシー海峡戦没者の唯一の慰霊施設である「潮音寺」を 管理する潮音寺管理委員会と「バシー海峡戦没者」と名乗る弊会とが
受賞しましたことは、戦後79年を経て初めて正式にバシーの海に眠る戦没者 が正式にお国から認められた瞬間でした。
更に今年は厚生労働大臣 福岡資麿様より弔辞を頂戴することとなりました。
厚生労働省は戦没者慰霊の管轄省庁であり、戦後80年を経て初めてバシー海峡戦没者への慰霊をして くださることとなりました。
この弔辞は⾧年のご遺族の思いがようやくお国に届いた記念すべき瞬間となります。
今年は戦後80周年となり、多くの来場が予想されます。後援団体である公益財団法人日本台湾交流協会、 台湾日本人会、台北市日本工商会その他数多くの団体、個人の皆様にお力添えをいただき、今年も
無事に斎行できる運びとなりました。
また現地での参列が叶わぬ皆様にもライブ中継でご参列頂く予定にしております。
「人は二度死ぬ」と言われます。一度目は肉体的な死。そして二度目は後世の者たちの記憶から忘れ去 られた忘却による死。私たちはこのバシーの海で散華された戦没者たちを二度と死なせぬよう、
「銘心鏤骨(めいしんるこつ)」(「銘心」は心に銘じること、鏤骨は骨に刻み込むこと)を、
本慰霊祭のスローガンとしました。
この合言葉を胸に、皆様と共に、鎮魂のために戦没者に感謝の誠を捧げ、無念の思いで散華した先人を偲びたいと思います。
8月の台湾最南端では猛暑が予想されます。
ご参列頂く方は体調にはくれぐれもご留意下さいませ。なにぶん、ボランティア運営の為、十分な配慮が行き届かない部分も多々あるかと存じますが、お困りのことがございましたら、ご遠慮なく「実行委員」の腕章を付けたボランティアスタッフまでお気軽にお声掛け頂ければと思います。
皆様の鎮魂の思いが戦没者に届きますことを祈念致しまして実行委員一同のご挨拶とさせていただきます。

2025年08月03日

バシー海峡戦没者慰霊祭実行委員会
実行委員長 
渡邊崇之

powered by HAIK 7.3.0
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional